明石町便り

須永朝彦を偲んで

■著作撰(書影集)
■入手可能著書一覧

須永朝彦バックナンバー

1・日影丈吉
◆給仕少年の推奨献立
◆色のない絵具
◆さまよへる悪霊、或は屈託多き女
◆日影さんのこと

2・井上保&森茉莉
◆殉情は流るゝ清水のごとく
◆Anders als die Anderen
◆『マドモアゼル ルウルウ』奇談

3・泉鏡花
◆魔界の哀愁

4・堀口大學
◆堀口先生のこと

5・足穂&乱歩
◆天狗、少年ほか

6・郡司正勝
◆郡司先生の憂鬱ほか

7・菊地秀行&小泉喜美子
◆美貌の都・月影に咲く蘭の花

8・高柳重信&中村苑子
◆るんば・たんば・『水妖詞館』の頃

9・バレエ
◆アンドロギュヌスの魅惑

10・ディートリッヒ
◆蛾眉

11・内田百間
◆片づかない氣持がする

12・和歌・短歌
◆戀の歌とジェンダー

明石町便り

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明石町便り18・續
明石町便り18・續々
明石町便り19
明石町便り19・續
明石町便り20
明石町便り21
明石町便り22

《明石町便り4  2002/4/28 改訂版》


★セルリアン・タワー
 昨年末の私の交通事故を御心配下さつて、お友達の曽根睦子さん(人形作家)と村上佳子さん(郡司正勝先生のお嬢さん)が、お見舞にランチを御馳走して下さると仰るので、1月某日、渋谷まで出かけました。お二人は築地まで出向いて下さると仰つたのですが、偶々カルチャー講座の受講者で美術関係の出版社にお勤めの今井佐和子さんから《ウィーン分離派展》の招待券を三枚頂戴したので、これを御一緒に見たあとでランチを頂く事に致しました。恐ろしい渋谷の人込みを何とか抜けて、約束の正午、無事に文化村に到着、早速ミュージアムヘ。平日のせゐか、中は閑散としてゐて、ゆるりと見る事が出来ました。エゴン・シーレはもともと余り好きぢやないし、グスタフ・クリムトも聊か食傷気味で、余り期待してゐなかつたのですが、分離派のポスターがずらりと揃つてゐるなど、非常に充実した内容でした。コロマン・モーザーなどといふ人はやはり才人ですね。
 さて、肝心のランチは、田園都市線沿線にお住まひで渋谷に強い曽根さんが「セルリアン・タワーの最上階にとても見晴らしのいいレストランがあるから、其処に参りませう」と仰るので、お言葉のままに随いてゆきますと、なるほど結構な高層のレストランでした。前菜は食べ放題、デザートは見晴らしのよい別テーブルで頂いたのですが、正面の眺望の中央に塔状の巨大な建物が見えてゐました。私は迂闊な人間ですから、そのルート246の向うに聳える建物をただぼんやりと眺めて木苺のムースなど頂いてゐたのですが、その時、佳子さんが「あのビルの正面に何かロゴがあるでせう? セルリアン・タワーつて読めない?」と仰るではありませんか。「えつ、此処がセルリアン・タワーぢやないの?」と応じながら、弱い視力の目を凝らして見ると、なるほど「CEL……」と読めます。それぢやあ此処は何処なんだ! 容子のいいウェイターのお兄さんを呼び止めて質ねると、怪訝さうな表情で「東急エクセルホテルでございますが」との返事。曽根さんは澄ましたもので、「あら、あたし、ずつと此処がセルリアン・タワーだと思つてたわ」。
★合同誕生会
 2月5日、赤坂《ですぺら》に於て、店主の渡邊一考さんと合同誕生会を開きました。渡邊さんの方が一つ年下で、当然、十二宮や九陽の星周りも同じ理屈ですが、それにしても辿つてきた道筋も性格も全然似てませんね。やはり「星占なんてものは信ずるに足りない」といふ事でせうか。去年は、丁度55歳になつたので、一度きりのつもりで渡邊さんのお誘ひに応じたのですが、「丁度」だつたのは私だけで、渡邊さんは今年が「丁度」の年周りになる訣ですから、去年の私は自分本位であつたと反省させられました。
 詩人の相澤啓三さんや作家の小沢章友さんをはじめ、大勢の方がいらして下さいました。多忙を極めてゐるらしい『幻想文学』の東偏執長も見えましたよ。カルチャー講座のお嬢さん達も来て下さいました。皆さんとお喋りして楽しく過ごしていたのですが、11時頃、若い女性が一人、急性アルコール中毒症状を呈して救急車を呼ぶ騒ぎになり、ちよつとビツクリいたしました。

★蝮草(マムシグサ)
 以前に記したと思ひますが、私は植物が好きで、とりわけ彼岸花科と里芋科に魅せられ、いろいろと栽培してをります。里芋科は国内に12属60種(9属60種とも)が存在しますが、水芭蕉・座禅草・蒟蒻(コンニャク)・菖蒲(花菖蒲は別種)・天南星(テンナンセウ)などが夫々一つの属を形成してゐます。切花として人気のある海芋(カラー)も里芋科で、これは渡来種です。19世紀英国の画家ウォルター・クレインの『春の兆し』といふ絵には巨大なカラーを携えた女性が描かれてゐますが、彼女は此の花の精霊なのでせう。
 この科の植物は仏焔苞をつけるのが特色で、とりわけ天南星属の仏焔苞には紫や緑の縞模様が顕れるので魅了されてをります。この属のうち、雪餅草や浦島草などは園芸品種の仲間入りをしてゐて、比較的容易に需める事が出来るのですが、蝮草だけは種苗会社のカタログでも見かけた事がなくて、私にとつては、申さば眷恋の植物でありました。だいぶ前の事、或るTV番組で山菜だか食べられる野草だかの特集を漫然と見てをりましたら、指導役の弁の立つ中年婦人が数人の生徒らしき人々を率いて天城(あまぎ)山に繰り出し、次々と植物を指さしては「これは○○、これは××」とテキパキと説明してゐたのですが、「これは毒ですから絶対に食べてはいけません」と厳めしく言ひ放つや、あこがれの蝮草が画面に大写しになつたではありませんか。僅か数秒、多分、私は口をあんぐりと開けて見入つてゐたのぢやないかと思ひます。一瞬、天城山へ採集に出かけようかと考へたのですが、旅行嫌ひのくせに地理には詳しい私は、伊豆半島の地図を頭の中に思ひ浮かべて、力なく諦めたのであります。
 その蝮草を、誕生会の時に、小林シモンさんのマネージャーの菅原多喜夫さんから頂戴致しました。天南星属のポット苗は四月以降に売り出されるのが普通で、この寒い時期に、出回るのは極めて異例な事と思はれます。然も曾て遭遇した事のない蝮草なのですから、私の喜悦のほどが如何ばかりであつたか……。新宿の京王百貨店屋上の京王百花苑(京王線沿線にある種苗店の出店)で見つけた由です。あそこは、以前から珍しいリコリス(彼岸花科)の球根など揃へてゐた○印の種苗店なのですが、ここ暫く覗いてゐませんでした。翌日、早速、素焼の鉢に植え直しましたが、仏焔苞を出す五月が待たれてなりません。多喜夫さんからは、去年も浦島草や大半夏(オホハンゲ)などを頂戴してをり、感謝の致しやうもありません。蝮草は、まだ芽が1糎ほど出てゐるだけなので、以前に撮影した同じ天南星属の雪餅草(上)と武蔵鐙(下)の写真をお目にかけます。〔ここまでは2月20日に記述〕 その後、多喜夫さんから、霧島天南星と桃色天南星、それにリコリスの大隅(オホスミ、鮮黄色の彼岸花)の球根も頂戴しました。
雪餅草
武蔵鐙

★ボーイズもの
 萩尾望都・青池保子・森脇真朱美・内田善美……など、昔は少女漫画も少しは読んだのですが、その後20年あまり殆ど読まずに過してまゐりました。ところが、去年、朝日カルチャーセンターや西武コミュニティカレッジに出講して受講生の方々と親しくお話するやうになり、種々情報を得て、また美形の若者たちが主人公のコミックスを読み始めました。かういふ分野のマイナー系を特に指して《ボーイズもの》と呼ぶ事も初めて知りました。この歳になりますと、もうシリアスな長篇物は辛いので、専らコミカル&ヘンタイ路線専門であります。西武の講座を受講して下さつてゐる大野佐恵さん・通称「姉さん」(アネサンと読まないで下さいね)が、大変なオーソリティでいらして、面白いものをいつぱい貸して下さいました。TVドラマ化された『西洋骨董洋菓子店』も読みましたよ。マイナー系(?)にも「b-Boy」「CROSS」「花音MAX」「絶対麗奴」等々実に多くの雑誌があつて、作家さんはほぼ系列化されてゐるといふ事も判りました。展開はかなり類型的ですが、同じ鎖された世界の産物でも《耽美小説》よりは楽しめますね。まだ、ほんの一隅を覗いたにすぎませんが、捨井(ステイ)タスコさん〔何と素晴らしいペンネームではありませんか! 語(カタル)シスコさんといふ相棒と同人誌をなさつてゐるとか〕の作品が好きになり、この方の作品集が出てゐるかどうか、大野姉さんに尋ねたところ、早速『19歳の密かな欲望』といふ最新刊(因みにこれが初の単行本の由)を貸して頂きました。収録8篇の中では、やはり最初にアンソロジー雑誌で目を留めた「ダンス」が傑出してますね。タスコさんの描線(?)には独特の躍動感がありますが、この短篇では、その特色が内容とよくマッチしてゐるやうに思ひます。他に村野犬彦さん(この方も女性なんでせうね)の作品も気に入つてゐます。誰方か、お奨めの作家さん、また作品がございましたら教へて下さいね。

★漸く刊行
 2月22日、『美少年日本史』刊行。これは150分8回に亙つて喋つた録音を話し言葉のまま原稿に起して手を加えたもので、申さば《語り下ろし》です。昨年末までに出すつもりだつたのですが、願はくは完璧なものをと念ずるあまり、改訂と補足に時間を費やし、かくも延引いたした次第であります。内容は、簡単に申しますと、神話の時代から現代まで、歴史や文芸・芸能に登場する美少年達の跡を具体的に辿つたものです。自分の好みは極力抑えて、公平な視座を保つべく努めたつもりです。図版類も随所に挿入してありますので、御気が向かれましたらお読み下さいますやう。
 3月28日発売『月刊アサヒグラフperson』5月号の美少年特集にも、ちよつと書きましたので、こちらも御覧下さると嬉しく存じます。

★4月からの講座
 朝日カルチャーセンターは一旦お休みを頂きます。西武コミュニティカレッジは引き続き4~6月期も受け持つ事となり、『変幻する禽獣たち』と題して、日本の文芸・演劇に登場する動物たちの事をお話する予定です。珍しい逸話を揃へるべく努めてお待ち致しますので、御関心をお持ちの方はお出かけ下さいますやう。日程その他については別のぺ一ジを御覧下さい。(以上3月3日)

【追加】4月4日
★出版記念会――変酋長揃踏み
 国書刊行会の礒崎変酋長と〈ですぺら〉主人の渡辺一考さんの肝煎りで、3月9日赤坂の〈ですぺら〉に於て『美少年日本史』の出版記念会を催して頂きました。
 25年ほど前、『硝子の繭』を出した時、当時、文京区音羽の豪華マンション(?)に住んでをられた郡司正勝先生が「うちでお祝いの会をしませう」と仰有つて下さり、十数名の方をお招きしてごく内輪の会を催した事があります。郡司先生をはじめ、御出席の吉岡実さん、三橋敏雄さん、高柳重信さん、中村苑子さんなど、幾人もの方が既に故人となられた事を想ふと、茫々たる感懐を覚えます。その後、『望幻鏡』を出した時に、新宿2丁目のクロノスのマスターに定休日を一晩貸して貰ひ、やはり内輪の会を催した事がありますが、今回のやうに予め出欠の御返事を求めて会費を頂戴する記念会を開いて頂くのは初めての経験でした。
 礒崎偏執長が「百人に案内を出せば50人の来会が相場」と宣うたので、左様なものかと承り、会場のスペースも考慮して25人の御出席を想定し、甚だ世間の狭い私ではありますが、朝日・西武の講座で懇意になつた人達も含めて50人の方に案内を差し上げました。出欠の御葉書の集計では35人御出席といふ事でしたが、当日は、お友達を同伴なさつた方々も多く、結局50人近い方がお見えになり、予期せぬ盛会となりました。ただ、皆様とゆるりとお話しする事が叶はぬまま何やら冴(あつ)!といふ間に時が過ぎてしまつたやうで、その点いささか「心残り無きにしもあらず」といふ感が残りました。
 松山俊太郎さんと相澤啓三さんのお二方には御言葉を煩はせ、稲田雅子さん(『美少年日本史』の録音起しに尽力下さつた方)には急遽受付をお願ひするなど、寔に恐縮に存ぜられ、また菅原多喜夫さん・柿沼朋裕さん(NHK『日曜美術館』ディレクター)・芳賀啓さん(柏書房社長)は会費を払つて下さつたお客様なのに、カウンターの中で接客?に勤(いそ)しんで下さつたやうで、感謝の念に禁(た)へません。
 多喜夫さんが撮影して下さつたスナップの中に、3人の変酋長の鼎談風景?がありましたので、御覧に入れませう。左から、今は無き『夜想』偏執長の小川功さん、国書刊行会偏執長の礒崎純一さん(チェック柄のセーター)、御存じ『幻想文学』偏執長の東雅夫さん(左向き)ですが、甚だ貴重なる一枚と思はれますので、後世に誰方か『日本変態幻想文学史』など執筆刊行の折には、是非掲載して頂きたいものであります。それにしても、小川さんのファッションはいつもキマッテゐて、感心させられます。東変酋長も、初めてお目にかかつた頃の事を想へば、随分と垢抜けて見えますよ。礒崎変酋長はいつまでも童顔の美少年(?)。この折、眼鏡フェチを自称する女性(特に名を秘す)が彼に一目惚れして、以来「私の王子」と呼んでゐるといふ噂があります。

鼎談風景

チャルトリスキ・コレクション展
 3月31日、西武の講座の御縁で和綴本の作り方を教える事になつた今井さん・大野姉さん・小坂香織さん・山崎健二さんと御一緒に、横浜美術館の《チャルトリスキ・コレクション展》を観に行きました。終了一週間前の日曜日ゆゑ混雑は覚悟の上、現地に11時集合といふ事で、私も頑張つて10時前に日比谷線の築地駅から乗車したのですが、中目黒で東横線の特急に乗換可能と思ひ込んでゐたのが甘かつた。特急は自由が丘まで行かなければ乗れぬと判り、時刻表を暫し睨んで思案したもののよく判らず、結局、急行で桜木町駅まで行く羽目になり、皆さんをお待たせしてしまひました。桜木町から美術館まで、何度も道順を尋ね、ランドマークタワーを漸く潜り抜け、何とか到着した時には11時を大分回つてゐたやうです。
 御存じのやうに、波蘭(ポーランド)の公爵家に伝はる種々の美術品のコレクションですが、目玉展示品のレオナルド・ダ・ヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」は掛値無しに素晴らしいものと見えました。案の定、大変な数の入場者で、版画や小さな工芸品は殆ど見えません。それでもあたりをつけておいた絵は人垣の隙を狙つて鑑賞、私としては常に無い我慢強さを発揮してレオナルドの絵にも少しづつ近づき眼福に与かる事を得ました。他の展示物では〈時祷書〉や〈軽騎兵用甲冑一式〉など、その美しさに恍惚(うつとり)とさせられました。甲冑は17世紀のものの由ですが、背中の大きな羽飾りや豹の毛皮の肩掛など、寔に伊達なるもので、装着してみたいと思つてしまつたのは、やはり〈身のほど知らず〉と申すべきでせうね。
 最近の横浜は殆ど知らないので、少し散策でもと思ひまして、石川町まで行き、港が見える丘公園へ足を伸ばしました。展望台では、アメリカ人の大道芸人さんが達者な日本語を駆使してジャグラーを披露、見物を湧かせてゐました。これを見てゐた訣でもないのでせうが、野良猫が一匹ゐて、人に触られても一向に動じぬ態、この方が印象に残つてゐます。帰り道、斜面に群がり咲く著莪(シャガ)の花を発見、桜の早期開花といひ、やはり今年は春の訪れが異様に早いですね。山下公園にも行くつもりだつたのですが、日頃歩き慣れないものですから疲れてしまひ、元町でお茶を頂いて帰つてまゐりました。午後から天候が変るといふ予報も外れ、実に暖かな一日でありました。
軽騎兵用甲冑一式

★桜も散つて……
 桜と申せば、平年なら東京は今頃が満開時なのに、もう殆ど散り果て、例年なら中旬以降に開花する筈の聖路加病院の八重桜も満開です。この辺りで桜が多いのは、佃島か晴海の東京港公園、あとは皇居の周囲ですね。私の住居の前は築地川を埋め立てた跡が細長い公園になつてをり、ここにも一応桜が植ゑられてゐて、その一部を露台から見る事が出来ます。街燈に照らし出された夜の桜も妖しく美しいものですね。試みに撮影したところ、ちよつと不思議な感じの写真に仕上がりましたので、御覧に供します。
 桜以外の植物の営みも例年になく早足で、私の露台でも君子蘭や菫やアネモネが早や開花、雪餅草や浦島草も立派な仏焔苞をつけてゐます。多喜夫さんから頂戴した蝮草も筍状の芽を出してゐます。躑躅(つつじ)も開花し始めました。
 桜も散つて、あとは「お仕事に専念せねば……」と思ふものの、植物の植替とか暖房器具の撤去と更衣(ころもがへ)の準備とか、種々気にかかる事がありますし、暫くぶりに動物園にも行ってみたい、要するに何となく落ち着かず、また誰かに「現実逃避癖」を云々されてしまひさうです。
桜

『美少年日本史』誤植のお知らせ
 ずいぶん気をつけたつもりでしたが、次々と誤記誤植が見つかり、いささか憂鬱です。「一冊七箇所に抑えられれば良しとする」とも言はれてをりますが、現在までに既に八箇所も見つかり、御購読下さつた方にも申訳なく、ここにお詫び旁々訂正を掲げます。
 
47頁16行 『院政期の研究』→『院政期社会の研究』
154頁11行 まずに→まず
252頁11行 中に出でく大名→中に出てくる大名
256頁19行 御台所信子→御台所中の丸殿
312頁4行 嵐寛十郎→嵐寛寿郎
314頁3行 キアヌ・リーブス→キアヌ・リーヴス
317頁14・16行 和田浩二→和田浩治
318頁6行 仲代達也→仲代達矢
 私は幸ひに花粉症とは無縁なのですが、お友達には花粉症に悩まされてゐる方が大勢いらつしやいます。杉花粉は下火になつた由ながら、これからは檜の花粉が大量に飛ぶさうですね。お大切にと念じ上げます。連休頃には更新いたすつもりでをりますので、また御覧下さいますやう。